歌が上手いは正義

布教用です。

生まれてきた以上そこそこじゃ終わらせない

 
 
GENERATIONS from EXILE TRIBEの「少年クロニクル」
 

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というライブツアーの話をしたい。
 
できればEXILE(笑)みたいな人にも読んでもらいたい。特にオタク。
何故なら今回のツアーの良さを一番実感できるのはある程度オタク文脈、そこまでいかずとも少年漫画に慣れ親しんだ人間だと思うからだ。
ていうか↑のロゴ見て。少年ジャ○プでしょ。
 
ツアーの内容にガッツリ触れるのでネタバレがあるが、もしこれを読んで気になってくれたらライビュのチケット買うか(各劇場で買えます)、WOWOWで12/15の17時前くらいからラスト公演を生配信するから見てほしい。
FC会員はLDH TVのライビュでいいから見てくれ。入ってるでしょ???
 
 
たとえばすごい話題になってて気になる漫画がある、というとき、あなたは「最新刊」から読み始めるだろうか?
たぶん、そういうひとは少数派なんじゃないかなと思う。だって話が分からないし、そのあとはじめから読もうとしても先の展開を知ってしまっていてつまらない。最新刊から読んだって面白いものは面白いけど、もったいない。
じゃあ1から読み始めよう。となる。結局何十巻も続いてて追いつくのが大変そうだから気になるけどいいや…ってなることもあるだろう。
友達に「この映画、2がめちゃくちゃ面白いんだけど、1の続編だし伏線とかもあるから1から見てほしい!」と言われたこと、ないだろうか。
 
「少年クロニクル」はまさにこれだった。
長く連載されている漫画の最新刊。もちろん最新刊だけ見たって面白い。でも、1から知ってればもっと面白くなる。
 
ただ、漫画と違って少クロはいつでも見返せるものじゃない。
奇特なひとが「へ~興味あるな~じゃあちょっとジェネのこれまでの曲聞いて、色々調べてから見に行こ!」とか思ってくれたとしても、もう絶対物理的に間に合わないのだ。なにせもうあと3日しかない。最終日は12/15だ。
 
だから私が今から何が良くてどうやばかったのかを書くから、これだけ履修して、そしてライビュを見てほしい。どうしてもリアタイできなかったらDVDとかそのうち出るはずだから見てほしい。頼む一生のお願い…
福岡近い人は現地行ってくれたら超うれしい。チケ売ってるから。
 
 
◼︎GENERATIONSについて
 
本題のツアーの話をする前に、まず「ジェネってどんなグループなの?」というところから書く必要がある。
 

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EXILEファミリーのイメージっていかついとか黒いとか汗臭いとか男臭いとか筋肉とかオラオラとかヤンキーとかそういう感じじゃないかと思う。正直否定しない。なんなら私が一番好きなグループはその方向でガンガン進んでる。
ただ、ジェネはちょっとそれとは違う。かなり受け入れやすさがある。ジャニーズとかアイドルみたいな感じに近いんだと思う。私そのへん詳しくないんだけど。
楽曲もゴリゴリのダンスミュージックも多いがポップスやバラードも多く聞きやすい。
 
7人グループで、4人が近畿生まれ。そしてあの関口メンディーがいる。メンさん、まじでEXILEいっこも知らん人でも存在知ってるからすごい。
よく喋れるバラエティ受けする面々も揃っていて、かなりお茶の間に近い存在だ。
爽やかではない。どっちかというとこってりだとは思う。王子片寄も実際のところキャラめっちゃ濃いからな。
あ、曲はわりと爽やかで明るい。
 
ボーカルは二人。数原龍友くんと、片寄涼太くん。
涼太くんは色々ドラマとか映画に出ているから知っているひともいるかもしれない。なんか中国でバカ受けして今年はNYタイムズスクエアジャックで誕生日お祝いされてた。中華マネーヤバ
龍友くんは、かなりいかつくサングラスのヒゲに日焼けした肌にタトゥーと、これぞEXILE~!ってイメージの見た目だけど、事務所内でも随一のハイトーンクリアボイスの持ち主である。
彼等はかの三代目J SOUL BROTHERSのボーカルオーディションを十代のころに受け、選考を勝ち進みながらも落選してしまったものの、将来性に期待され拾い上げられたひとたちです。
 
パフォーマーは五人。
関口メンディーさん、中務裕太くん(ナカツカと読む)、白濱亜嵐くん、小森隼(シュンではなくハヤト)くん、佐野玲於くん。
裕太くん以外の四人はEXILEがやってるスクールでのオーディション出身、裕太くんは元々はジェネが結成した後のサポートメンバーだったんだけど、当時もうひとりいたメンバーが抜けたことであとから加入している。
※ちなみに抜けたのは今役者として大活躍中の町田啓太くんである。
 
 
彼等はここ数年紅白出場有望アーティスト、と毎年言われながらもなかなか出演できず、活動八年目に入った今年ようやくその座を勝ち取った。
今年の大晦日は事務所総出の初のカウントダウンライブがあるのだけど、紅白出場が決まるよりも早くから、それこそカウントダウンが発表された夏頃にはジェネメンバーは全員出ないということが決まっていた。
大先輩たちがいて、亜嵐くんとメンさんはEXILEも兼任していて、事務所の特別大きな企画であるにも関わらず、「ジェネで紅白に出たい」から、可能性に賭けてそれを蹴ったのだ。
玲於が「紅白決まったらみんなで着たい」と言って作ったDREAMERSと記されたTシャツを着て、彼等は会見に臨んだ。
 
LDHにはFC(年会費4000円で上から下までEXILE TRIBE8グループ全部という格安ぶり)会員向けの毎週30分くらいの番組が配信される動画アプリがあって、ジェネも自分たちのチャンネルを持っているのだけど、ジェネちゃんはこれまで配信された動画の99%を「7人で」撮っている。
他のグループは1~2人だけの企画であることも多く、ジェネもスケジュールが厳しい中、それでも7人でいることを貫いている。
 
そんなGENERATIONSというグループのテーマは「青春」だ。
高校生と触れ合う番組をAbemaに持っていたり(V6の「学校へ行こう!」的なものだと思ってもらえばいい)、ステージ上でも高校生とコラボしたり、基本的に彼等はいつでも「思春期(重要)の子供」である。
彼等は十代でデビューし、普通のひとたちが学校に通って得たであろう青春を捨てた代わりに、「ジェネ」という青春を生きている。
 
 
◼︎「少年クロニクル」
 
クロニクル、の意味は「歴史上の出来事を発生した順番で最初から記述した文書」、つまり年代記のことらしい。
なんとなくぼんやりでしか知らなかったので、このツアーではじめてちゃんと調べた。
 
少年クロニクル、つまりは「少年」の人生回顧録なのである。
この少年とは今のジェネを指すし、彼等の少年時代も指す。
そして少年クロニクルとは彼等が少年時代に(そして恐らく今も)慣れ親しんだ「コミック誌」の象徴でもあるというダブルミーニングなのだ。
 
少年の心を持ったまま大人になった彼等が、本当に「少年」だった頃からを振り返る。
それが「少年クロニクル」というツアーだった。
 
さて、LDHのライブはオープニングムービーとストーリーがある。
これ、知らないとびっくりなんだけど、かなりガチの映像がでてくる。
 
 
↑この動画はLDHのツアーの中でもトップクラスに狂った映像を出したツアーなんですけど(ほぼFFの世界)(ドラゴンを刀でぶった切ったり水に沈んだ古代都市を探索したり電脳都市をホバーカーでレースしたりする)、
まあここまでいかなくても少クロにもこういうのがある。ポップで面白い感じのやつ。
 
今回の「少年クロニクル」は開演前に「Get Wild」だの往年の名曲が流れていた。もうこの時点で雰囲気作りが始まっている。照明が暗くなって、ステージが明るくなって、まず見えるものは少年少女(リアル)だ。
彼等が野球して遊んでたり、「デュクシデュクシ!」「バリアあるからききませ~~ん!!」とかやってるのを見る。(ここの子、めちゃくちゃ演技上手すぎてイラッと加減が絶妙)
懐かしさしかない少年少女の放課後。その中に、名前つきの子が何人かいる。地球儀を見て空想する子、テレビでみた映像にあこがれて友達をさそって真似をする子…察しのいい人は分かると思うが、彼等は「メンバーの子供時代」の概念である。
そんな子どもたちの中に、一人、漫画雑誌を持ってくる子がいる。少年ジャ○プ……ではなく、『少年クロニクル』だ。
 
少年漫画を読んで、自分もこんなふうになれると信じていた時代が誰しもにあったのじゃないだろうか。ない?じゃあ想像して。
 
ここで「子供」の映像から切り替わり「メンバー(子供バージョン)」が映し出される。子供の頃夢見たものになっているメンバー。衣装は半袖短パン。子供だから。
みんなの子供の頃の夢は、パイロット、ドラマー、ダンサー、体育教師、野球選手、お笑い芸人、外交官。
演出はだいたいはちゃめちゃだ。何故ならこれは漫画に憧れた「夢」だからだ。
戦闘機的なもののパイロットになってインベーダーを倒したり、雲より高い跳び箱を跳んだり、影分身したり。
変わったひとも、変わってないひともいる。
それでも、子供たちが見た夢は誰かの現実となって今も世界を回している。
 
 
そして一曲目「A New Chronicle」のイントロが流れ、スクリーンが放電しながら割れて、『大人になった』スーツジャケットやロングコートなどをモチーフにした衣装のメンバーが現れる。
もう、この時点で一体彼等がこのライブで「何をして」「何を見せたかった」のかが分かる。
 
>クロニクル、の意味は「歴史上の出来事を発生した順番で最初から記述した文書」、つまり年代記のことらしい。  
とさっき書いたけれど、「ニュークロニクル」ということは、つまり新たな歴史なのである。彼等のこれからの未来。これまでの人生は、これからの人生と地続きにある。過去を忘れず、未来へ突き進む。
 
ニュークロの歌詞はこんなかんじなのだけど
 
 
もう読んでくれれば分かる。まじでこれなの。
 
『どこから来たのか』
それは今の自分たちを形作るものだから、絶対に忘れられないアイデンティティ
ときには嵐に揉まれながら、それでも未来を切り開いていく。
少年の夢は続いていくのだから。
 
これを「エモ」と言わずになんというのか。思わず斜体にしてしまった。
 
 
 
◼︎GENERATIONSの魅力
 
アーティストの「人間」と「パフォーマンス」をどう切り分けるかというのは発信側・受信側どちらも恐らく人によってスタンスが違うと思う。
ネガティブな例だが、ドラッグで罪に問われた俳優女優の出演している映画がお蔵入りになったり自主回収になったりして、「作品に罪はない」と叫ばれたのも記憶に新しい。
 
ジェネの場合はそこがかなりシームレスで、「人間」もコンテンツの一部なのだと思う。
少年漫画が面白いストーリーに魅力的なキャラクターがいることで更に面白くなるように、もしくは魅力的なキャラクターによって物語が動かされていくように、ジェネは彼等自身のバックボーンがそのまま作品に現れる。  
 
こうした傾向は自分の言葉を伝えられるミュージシャンに多いだろうけれど、ジェネは特に顕著に思う。
彼等を他のLDHのアーティストたちよりも、アイドルに近い、と思うのがこのあたりにある。
念の為、「アイドルっぽい」というのはdisり文句に使われがちだが、そういうことが言いたいわけではないということは書いておく。
 
私の勝手な解釈だけど、アイドルというのは音楽が本業ではなくて、歌って踊れるタレントみたいなものだと思っている。
憧れのひとがさらに歌も歌えて踊れたらそりゃもうスーパースターじゃないですか。彼等は「人間としての魅力」がコンテンツの主軸。そういう感じ。そもそも土俵が違うのだ。
実際のところジェネはもちろん音楽が本業なのだけど、そうした「人間」が下地にあるなとよく感じる。
 
 
それが最も表れたのがパフォーマーのソロシーンだった。
佐野玲於というメンバーがいる。彼もちょくちょく映画に出たりしているので、もしかしたら知っているひともいるかもしれない。
彼は小さい頃からダンスをやっていて、EXILEや三代目の直己さんや岩ちゃんなんかとはその頃からの知り合い。将来の夢も子供の頃からダンサーで変わっていない筋金入りだ。
 
当時、彼には中尾翔太くんという親友がいた。彼は去年の夏、22歳の若さで亡くなった。胃がんだった。
ニュースで見たひともいるかもしれない。玲於は企画で七夕の短冊に翔太の病気が治りますようにと書いていた。翔太は7/6に亡くなった。七夕をこえられなかった。
(私は翔太推しでもあったので彼のいたグループもデビューしたが未だにライブに行けずにいる)
当時玲於の落ち込み方は当たり前だがものすごくて、収録でも一言も喋らないようなこともあった。
 
彼のソロダンスのターンは無音から始まる。大人数でのボディパーカッション(音楽無しで足音やハンドクラップだけで音を奏でて踊るパフォーマンス)だからだ。
人気メンバーなので、最初のうちはキャーキャー声がしたり、名前を呼ぶ声がするんだけど、次第にみんな見入って無言になる。
強制的に空気に、パフォーマンスに『黙らせ』られる。
 
玲於がセンターで踊ると、今度は顔の見えない誰かが前に出て踊りだす。場所を入れ代わり立ち代わり。
沢山の人に囲まれながら翔太とダンスバトルをした少年時代の景色。
彼はその頃の動画を何度かSNSに載せたことがあって、少しでも玲於が好きなひとならほとんどがその動画を見たことがあるはずで、だからそっくりそのままなのが、この「誰か」は翔太なんだ、と、誰でも分かった。
 
 
そして重低音がずん、と鳴る。
静まり返ったドーム。
画面にすう、と表示される「REO」。
音楽が始まる。
 
 
少年漫画、アニメ文脈を最も感じたのもここだった。
強キャラ、ボスキャラが出てくるシーン。どんな作品でもいいけど、一度は見たことあるんじゃないだろうか。
圧倒的実力の敵キャラクターが出てきて、その迫力に静まり返るシーン。
ひとつ間をおいて、静かにボスキャラが顔を上げる。名前が映し出される。
 
もう私は完全に鳥肌が立った。
あまりにもかっこよすぎて、声にならない声で「かっっっっっっこいい……」って声が漏れた。
ここは本当に何回見ても、来るって分かってても鳥肌が立った。 
 
こんな記事を書いておきながら私はあんまり漫画を読まないんだけど(ゲーム好きなので)、それでも何度読み返しても感動で肌が粟立つシーンがある。
今ぱっと思いつくのは弱ペダで坂道と真波が3日目ゴールに駆け込むデッドヒート、おお振りで桐青に勝ったときの俯瞰大ゴマ(スポ根が好き)。まさにそれと同じものを感じた。 
たぶんこれは「そういうふう」に見せたかったんだと思う。なにせ冒頭のムービーの玲於のパートはほぼNAR○TOなので意識していないとは思えない。
 
漫画かアニメのような演出。たぶん誰が見てもかっこよかっただろうけど、きっとそれに慣れ親しんだオタクはもっとよく実感したはずだ。
 
長文を書いているが私は玲於最推しではない。でもこんだけ書きたいくらいにかっこよかった。今回ツアーで最もかっこよかったシーンはここだと思う。
 
 
それから、「メンディーの一日」という寸劇?がある。
簡単に言うとメンさんが朝起きて仕事に行って、みたいな一日を追いかける小芝居だ。メンさんが女児向け特撮に出た姿が見れるぞ。
メンさんの個人仕事をこなして、EXILEの会議にも出て、事務所の仕事をして、はー今日も働いたな~疲れたしもう今日は帰ろ!ってなったとき、突然玲於から電話がかかってくる。
みんなで飲もうよ、って。それでメンさんは「行く行く!」って、さっきまで家に帰る気でいたのも吹っ飛んでいったかのように嬉しそうにみんなのところに向かうのだ。
メンさんと昔からの付き合いで、コンビ的な存在である玲於が電話をかけてくるところも好き。
 
(これ、長すぎて東京二日目からゴリッと削られたので今は全く同じものは見れないんだけど、ものすごく好きなシーンだった。今はじゃあ次はジェネのとこいきまーすみたいな感じになっててちょっとさみしい)
(でもこのライブ三時間超えるから削られるのは正直仕方ないとも思う、嬉しいけど終電が気になるから)
 
 
そして皆が待ってるところにメンさんが来る。
いつもメンバーの迎え入れ方は違って、皆早く早く!って手招きしてたり、なげーよ!ってクレーム入れてたり、メンさんのポジションに他のメンバーがいてメンさんが「ちょ、ちょっと裕太くんそこじゃないよ!」って言ってどいてもらってるのを見て隣で必死に笑いを堪えてる龍友くんをこづいてたり、待ってると思ったら誰もいなくて「ええーーーー!?」ってメンさんがびっくりしてるところをしばきにくる玲於とか色々あった。
大好きだった。メンさんはいじられ愛されキャラです。
 
始まる楽曲は「DREAMERS」。
さっき書いたの覚えてらっしゃるでしょうか。紅白のときに皆で着た「DREAMERS」です。
 
 
この曲のMVは皆が違う職業で生きていたとして、将来の不安とかいろんな壁とかに苛まれながらも希望と夢を胸に毎日を生きていく、そんなファンへ、そして自分たちへの応援歌になっています。
 
 
クライマックス、赤ちゃん~中学生くらいの、ジェネに入るまでの写真がメンバーごとに流れる曲がある。
歌う曲はEXILEの「時の欠片」。メンバーたちが憧れて、あんなふうになりたいと思ってこの世界を目指した先輩EXILEの歌だ。
 
こういうことをこういうブログで書くのもどうかと言われそうだが、これが胸につまされるのは彼等7人のうち、5人にお父さんがいないというところが正直大きい。
離婚や死別など理由は様々だが、家庭で苦労したメンバーが多くて、貧乏だった話を彼等はよくする。
でも、映し出される写真はとにかくたくさんあって、お母さんがどれだけ愛情を注いで育ててきたのか、お金がないながらも息子の夢を応援して今があるのか(だってEXILEのやってるスクールなんて子供自身か親がEXILEのファンでもないとなかなか入らない。しかもダンスって今ほどメジャーじゃない)
そんな感じのことがひしひしと伝わって、彼等は大人になったが、いつまでも「子供」でもあるのだと理解する。
 
 
そうして本編ラストに歌うのが「少年」。
 
 
実を言うと、この曲はそんなに好きな曲ではなかった。
そもそも私はあんまりバラードが好きではない方で、これがリリースされたのもあまりジェネの活動がない頃だったこともあり(私の中では)影の薄い曲だった。
でも、最初東京公演を見てから、私は3日くらいはほんとうにこの曲しか聞かなかった。
あのね、ほんとに龍友くんのハマり曲でね…こういう高音の切ない曲がほんとに得意でね…彼はね……すごくこう、突き抜けるような声をしてるからね…やさしいラブソングもいいけどこういうほうがあってるって私は思うんですけど龍友推しのみなさんどうですか(問いかけ)
 
この「少年」は前述したAbemaの番組「GENERATIONS高校TV」コラボで合唱部の現役高校生をステージに上げて一緒に歌った。  
涼太くんが両親共に教師で(だから子供の頃の将来の夢で『外交官』とかいうのがでてくるような子に育った)、ジェネ高でお父さんの学校に訪れたこともあった。
彼の出身地である大阪公演は涼太くんのお父さんが音楽教師として勤める学校の合唱部も含め3校が来て、合唱の指導はお父さんがしてくれたそうだ。(大阪MC談)
アンコールで大阪限定で歌った曲も、その番組でお父さんがサプライズで編曲して合唱にしてくれた曲だった。
 
大阪3days終了後、玲於がツイッターを更新した。
 
 
涼太くんと、お父さんである。
そしてこれをあげた玲於は、子供の頃に両親が離婚した、本人曰く「クソみたいな家庭環境」だった母子家庭育ちだ。 
 
 
 
少年クロニクルというライブツアーは、彼等の少年時代に始まり、そしてその心のまま大人になった彼等が、少年の頃の自分に向けて、「思春期の子供」である合唱部の高校生をステージに上げて、一緒に歌う。  
そうして終えるのである。
 
 
 
◼︎GENERATIONSと夢
 
 
今回ツアーの軸になる曲は
・A New Chronicle
・DREAMERS
・少年
 
だと私は思っているのだけれど、その全ての曲で「夢」について語られている。
 
ジェネは毎年元日にメンバーで集まって会議して今年のテーマみたいなのを決めているらしく、2019年は「調和」だったそうだ。
少年のリリースは昨年末ではあるが、今年は「夢」を重要視したんだな、というのは一年を通してよく分かったし、たぶん「調和=グループの輪・集団の輪」と夢が繋がっているんだな、子供のころは一人ひとりが見ていた夢が、今は皆で一緒に向かう夢になってるんだな~…みたいなことを考えて良いな…ってシンプルに思うわけです。
(ちなみに彼等クリスマスも誰かんちでホームパーティしてる)
 
 
正直、去年のツアーはあんまりおもしろくなかった。私は少なくとも。初日遠征もして、結局4回チケ取ってたから行ったけど、そんなに行かなくても良かったと思った。
ジェネがめちゃくちゃ好きな友人は「事務所に推されてない」と言っていて、それは正直分かってしまうな、とすら思った。
なんというか、無個性だった。好きなひとがいたらごめんだけど、私は「これはジェネじゃなくてもいい」と思った。
初めてのドームツアーだったとかスケジュール的に準備期間が足りなかったとか予算があんまりなかったとか、色々あったんだろうけど、どうあれ私達ファンにとってはそういうものは極論関係なくて、「良いもの」ができれば好きになるし、そうでなければ冷めるのだ。
勝手な話だけど、当たり前のことである。
 
 
しかもそれから一年くらい、まともな彼等の単独ライブがなかった。
どのくらいなかったかというと、別グループのライブ(実を言うと私の本命はこっち)に行ってサプライズでジェネが出てきたときに、ジェネ本命ファンのひとに「私達のほうがずっと見たくて待ってるのになんで先に会えるの」って言われたくらいになかった。
(知らんがなとイラッとはしたが、彼女等の気持ちも分かるのであんまり責められない。ライブがないのはつらい)
 
この期間、かなりファンが減った。まじで減った。
なんなら私も一度離れたと言っていい。公式アカウントのフォローを外したくらいだったし、今回ツアーは東京の1公演しかチケを取っていなかった。
 
それなのに、一発で、しかも一曲目のイントロが始まるところまででもう完全に引き戻されてしまった。
結局少クロは前回と同じ4回行ったけどそれじゃ全然足りなくて、ヴーヴー言ってこういうものを書いている。
東京を見たあと慌てて大阪のチケットを探して、3days行った。
もうそこしか行けるところがないの一心で、推しの地元が大阪とかいうことを当日まで完全に忘れ去るほど焦ってた。とにかく1公演でも多く見たかった。なんならこれを書き始める前日までオーラス福岡飛ぶかどうかも迷ってた。
 
 
なんでこんなに刺さったかって、たぶん、「少年クロニクル」が私がジェネに求めてたものそのものだったからだ。
これを他のグループがやるのは難しすぎる。彼等の人生がなければ作れないし、そしてコミカルとかっこよさをここまで両立できるのはジェネだけだと思った。
そりゃ、やろうと思えばできる。でも、「狙った」ようにしか見えないし、恐らくイメージが盛大に崩れるだろう。
彼等にはその不和がない。
 
 
ジェネは私の好きな曲をライブであんまりやってくれなくて、前回も今回もそうだった。
それより過去のライブはライビュ円盤で見ただけだけど、それでも、私はこのツアーが一番好きだ。
隼くんの言葉をかりると「今が一番ジェネが『ジェネ』をやるのがうまい」し、最推しくん(別G)の言葉をかりるなら、「楽しくて、素敵で、優しい」のだ。
(推し、こんなにシンプルで誰にでも分かる言葉で的確に表せるのすごい。私はアホなので「エモい…」とかいうもう使われすぎて安っぽくなった言葉しかでてこなかったし説明しようとしてここまで1万字くらい書いてる)
 
この「少年クロニクル」はGENERATIONSの傑作だ。
1から10まで、ひとつの作品として完成されている。
三時間の間に彼等の人生と夢が詰め込まれていて、そして私たちは、観客はその夢の一つとなれるのだ。
 
 
ともかくどうしてもそれを人に伝えたくて、でもツイッターでちょろちょろ書く程度じゃ何も伝わらないから、ガッツリブログを書くことにした。
長々と、マジで長々と書いたが、オタクの叫びを聞いてあーね、ってなったら改めて書きますがライビュのチケット譲渡を探すか、
WOWOWでオーラスを生中継してくれるのでそれを見てくれたらうれしいです。
12/15 16:55からです。
 
ライビュ開催会場はこちらです。
 
 
まあ私は8年目を迎えたこのグループの歴史のうち、せいぜい2年ちょいしかリアルタイムで追えていないので、古参のひとからしたらもっと色々言いたいことはあると思うけど、またジェネが好きになれてよかったな~~~っていう気持ち。
よかったらこれから一緒に追いませんか。
そうでなくても、今年の紅白見る時、「あ、なんかこいつらのこと書いてるブログ見たぞ」って思ってくれたらうれしいな。
紅白は彼等の長年の夢の一つだったので。
 
あっでも大晦日SASUKEに本命グループの子3人も出るんでそっちも見てくれたらうれしいです(小声)
 
 
 
 
ところでここまでこれを読んでくれたひとは私の推しが誰か分かったでしょうか?読み返したらほぼ玲於のことしか書いてないやんけって自分でも笑っちゃったんで絶対わかんないと思うんだけど中務裕太くんって言うんですよ、いつ見てもどんな瞬間抜かれてもキラキラの笑顔で踊ってて、誰が見てもはちゃめちゃにうまくて、見てるひとに笑顔になってほしい!ってのがバリバリ出てて、人を楽しませることとダンスが好きで好きで仕方ないんだな~この人の人生にダンスがあって、ステージに立ててよかったなあ~~!!!って見てて幸せになれる「輝き」という概念が人の形を得たようなひとなんですよ、電波過ぎて公式で宇宙人扱いされてるけどナレーションで「人気者は優しさの証さ!」って言われるのマジそれって思ったので見てください赤髪なんですぐ分かりますよろしくおねがいします(一息)
このブログタイトルでボーカルじゃないんかい!てなりそうだけど他のグループはほぼボーカル推しなんだよね…不思議だね…